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はじめに

学生で画廊を

運営したい。

無料

初めまして。

私たちはアートギャラリー「深淵のカシスシャーベット」の

運営者です。

このスペースの運営は、九州大学のまちづくりサークル

「ENGAWA Project」が担っています。

ENGAWA Projectは、糸島市前原地域のさらなる活性に向け

日々活動をしています。

この場所は、

ごく普通の倉庫を学生の手で造り替えた空間です。

壁、床、照明、ステージ、全てにおいて世界観に

こだわりながら熟慮を重ね、何度も試行錯誤を繰り返し、

完成させました。

私たちの一つの作品であるこのギャラリーに

訪れていただくだけでなく、

この場所が皆様にとって多くの作品とつながる

出会いの場となることを願っています。

歴史

人とArtを

つなぐ物語

2019年 6月 施工開始

   11月 完成

2020年 2月 始動

フランスのナントや、ニューヨークのソーホなど、

アートでまちが変わった事例は多くあります。

「芸術」という形の新しい感性と、

街の人の思いが交わることで、新しい風が吹くかもしれない。

そんな思いで、このギャラリーをはじめました。

創設以来、多くの方々に様々な用途でご利用頂いてきました。

落語の寄席、映像撮影…私的利用から、公的な利用まで、

人数も規模もさまざまです。

私たちが提供するのは、皆様が新しい価値を見つける

きっかけとなる空間です。

空間の使い方は自由。

皆様が多彩な用途で使ってくださるおかげで、これまでに、

​たくさんの交流が生まれました。

そしてこれからも、皆様のアートで当ギャラリーの物語が

紡がれていくことを願っております。

深淵

見られて

いないものに

光をあてる

「挑戦し続ける者は、苦しいが、

 苦しみ、苦しみ、苦しみ抜いた先に、

 ほんの少しだけ甘みがある。」

 

当ギャラリーの名付け親は、官僚でした。

絶対に失敗が許されない

「日本という国を動かす」仕事の重責は、

おそらく体感したものにかわからない

果てしない重さだったと思います。

そんな苦しみの中でもがいて来た1人の大人が

「苦しみの先にはほんの少しだけ甘みがある」といった一言は

私たち学生には途方もない距離のある一言でした。

世にあるアートの中に、

「美しい」に着眼したものは多くあると思います。

ただ同時に、

苦しみの中から生まれた作品も多くあると思います。

現代社会は、​物理的に豊かになったはずですが、

増える家庭内暴行事件も、

日本人の死因第9位が自殺であることも、

おかしいな感じる出来事ばかりの社会です。

今一度、

目を背けたいもの、

見るのが怖いもの、

汚く感じるもの、に光をあて、

​本当に大切なものが何かを再考する機会を

作る必要があるのではないでしょうか。

 

「深淵」という言葉は、黒を表す言葉の1種です。

日本語には黒という色を表す言葉が120種類以上ありますが、

「苦しみの淵」といったニュアンスを大切にするために、

「深淵」を選びました。

「カシスシャーベット」は、

「ほのかに甘いが、冷たさの残る『何か』」です。

この「何か」が何なのかは、おそらく挑戦を繰り返し、

苦しみ抜いたものにしかわからないものなのだと思います。

当ギャラリーでの作品との出会いが、

皆様にとってどのような機会になるかはわかりませんが、

少しでも、今後も大切にされるべき、

深淵の中にあるほのかな甘さが見つかる場所であれるよう

これからも運営に精進して参ります。

​目指すもの

  新しい、

「何か」が

  見つかる場所に

小さな価値観の変容が、

社会全体の変化につながると信じています。

ENGAWA Projectの最終目標は

「前原を学生街にする」というものです。

この言葉の中には、前原という「新しい」と「古い」が

両立するまちの中で、学生が遊ぶ、挑戦する、住むことで、

キャンパスの中では見つけられない新しい道を見つけて欲しい

という願いを込めています。

私たちは、このギャラリーを、

アートという想いの込められて創造物で、

学生はもちろん、前原に関わる全ての人が

「何か」を考えさせられる場にしていきたいと思っています。

その「何か」は、見た人の小さな行動変容を促し、

その小さな行動変容が、少しずつ社会を良くしていくものだと

信じています。

学生たちの運営で、拙いこともあるかと思いますが、

私たちにとっても一つ一つがチャレンジですので、

​何卒ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いします。

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